Xboxリーダー、Nintendo Switch 2のゲームサポートを表明
Xbox責任者フィル・スペンサー氏が Nintendoの次世代機「Switch 2」を公に支持し、2025年の発売予定前にすでにマイクロソフトがマルチプラットフォーム戦略を推進する姿勢を示唆した。ゲーム業界の重鎮によるこの意外な支持表明は、両テック巨頭間の新たな協業の可能性を感じさせる。
Xboxが早くもNintendo次世代機を支持
マイクロソフト、Switch 2向けマルチプラットフォーム戦略を計画
2025年1月にGamertag Radioで行われたインタビューで、マイクロソフトゲーミングCEOフィル・スペンサー氏はXboxがNintendo次世代機をサポートする計画について言及。古川俊太郎社長との個人的なやり取りを含め、Nintendo幹部らと継続的に対話していることを明かした。
「Nintendoの発表を見てすぐに古川さんに連絡しました。アクセシビリティに重きを置く人間として、画面サイズの改善について直接感謝を伝えました」とスペンサー氏。「Nintendoの革新的な取り組みは高く評価すべきです。彼らは業界で極めて重要な存在です。ティザー映像しか公開されていませんが、当社のゲームポートフォリオで新プラットフォームをサポートしたい」
具体的なタイトルには触れなかったものの、マイクロソフトは2023年2月に表明したNintendo向け10年間の約束を堅持。「Call of DutyシリーズをXbox版と同時に、全機能・コンテンツを備えた形でNintendoプレイヤーに提供します」と以前ブラッド・スミス社長が発言。『Grounded』など最近のマルチプラットフォーム展開と相まって、Nintendo次世代機でのXboxプレゼンス拡大が予想される。
Xboxの同時進行ハードウェア開発
競合プラットフォームへの進出方針にもかかわらず、スペンサー氏はインタビューでXboxのハードウェア構想を改めて強調。「今日最も成功したゲームは複数デバイスでプレイ可能です。だからこそ私たちは、開発者がどこにいるユーザーにもリーチできるプラットフォーム構築を進めています」
同氏はXboxの二重戦略を説明:「プレイヤーが能動的に選択するハードウェアを作っています。持ち運び型でもテレビ接続型でも、あらゆるゲーミング体験に対応します。同時に、優れたゲームがプレイヤーを見つけられるよう、障壁を取り除いているのです」
Xboxが拡大するゲーミングエコシステム
2024年11月にXboxマーケティング責任者クレイグ・マクナリー氏は「This is an Xbox」キャンペーンを発表、マイクロソフトのアクセシビリティへの取り組みを象徴。「このキャンペーンは従来型コンソールを超えたゲーミングを祝福します。大胆なビジュアルと遊び心あるメッセージで、Xbox体験の新たな可能性を定義します」
日常生活品を「Xbox対応」か否かで分類するユーモラスな手法の裏には、本格的な戦略が。サムスンやポルシェとの提携は、Xboxが多様なライフスタイルへゲーミングを組み込む意欲を示す。競合が排他性を重視する中、マイクロソフトはプレイヤーのいるあらゆる場所で体験を提供する姿勢だ。